FPに家計の見直しを相談することで、お金の使いすぎやライフスタイルに合った節約方法などについてアドバイスがもらえます。とくに初めて相談する方にとっては、どのように教えてくれるか、本当に悩みを解決できるか気になるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、FPに家計の見直しを相談するとどんなアドバイスがもらえるか解説します。相談事例や注意点について知ることで、聞きたいことが明確になり、「毎月2万円貯める」といった目標を達成しやすくなるでしょう。
FPに家計の見直しを相談!どんなアドバイスがもらえる?
FPに家計の見直しを相談するともらえる主なアドバイスは、以下の通りです。
- 家計簿の付け方
- 節約術
- 住宅ローンの返済方法
- 教育資金や介護費用の効率的な準備方法
- かけ過ぎている保険を見直す方法
FPは「浪費しやすい」といった相談者の性格から家族構成、住宅や車の保有状況などから、「目標を達成するためにはどう行動すべきか」を教えてくれます。
家計簿の付け方
お金が貯まりにくい方や家計簿を自己流で付けている方は、FPへの相談がおすすめです。FPは多くのご家庭の収支状況を見ているため、成功しやすい・挫折しやすい家計簿の付け方を把握しています。
たとえばマイカーを持っている夫婦が家計簿に「電車代」の項目を入れていたとします。普段電車を使わないのであれば、「不要な項目を消すことで支出がわかりやすくなる」といったアドバイスをもらえるでしょう。
また家計簿アプリで貯まらない場合には、「ノートに書くことで支出を意識できる」といったことも教えてくれます。家計簿を付けたことがない方にもFP相談は効果的です。
節約術
FPに相談することで、節約術についてアドバイスがもらえます。節約方法はご自身に合ったものでないと続けられず、目標を達成できない可能性もあるため、お金のプロに相談するのが適切です。
具体的な節約術には、「マイボトルを持ち歩く」「クレジットカードを1枚にする」「食品は週1回まとめ買いする」「サブスクリプションを解約する」などがあります。たとえば小学生の子どもがいるご家庭であれば、「食費を削るのは難しい」といった事情を加味して提案してくれます。
今の時代、ネットで「節約のコツ」と調べれば情報はたくさん出てきますが、すべての方法がご自身に合うとは限りません。長く続けられる節約術を知りたい方は、FPに相談しましょう。
住宅ローンの返済方法
住宅ローンの返済額は家計に直結するため、家計の見直しを相談することで、適切な返済方法がわかるでしょう。
これからマイホームを購入するのであれば、収入と支出のバランスを見てもらい、適正な購入金額や頭金、ローンの返済スケジュールを教えてくれます。
既に住宅ローンを返済していて、収入がアップした方には、「子どもが大学を卒業したら繰り上げ返済をしましょう」などとアドバイスがもらえるでしょう。
マイホームの購入・ローンの返済は数千万円単位と大きな金額となるため、不安な方はFPに相談することをおすすめします。
教育資金や介護費用の準備方法
教育資金や介護費用は数百万円〜数千万円と家計に大きく響くため、FPに相談することで、より効率的な準備方法がわかります。
たとえば大学に進学させたいときには、奨学金を借りられる可能性はあるか、引越し費用を用意するためにはどの支出を削ればいいか教えてくれます。
また一人暮らしの親が体調を崩したときに、どのくらいお金がかかるか計算してくれるでしょう。
教育資金や介護費用については「子どもが大学で一人暮らしを希望している」「できれば在宅介護をしたい」など、選択肢がたくさんあるため、明確にしてから相談することが大切です。
かけ過ぎている保険を見直す方法
家計の見直しを相談することで、生命保険を整理でき、保険料を節約できるでしょう。
たとえば住宅ローンの団体信用生命保険に加入している場合には、「別に入っている生命保険の死亡保障を減額しましょう」などとアドバイスがもらえます。
とくに生命保険に加入したまま時間が経っている方や付き合いで入った方は、積極的に活用しましょう。
FPに家計の見直しを相談するときの注意点3つ
FPに家計の見直しを相談する際には、以下の3点に注意しましょう。
- FPにできないことを知る
- 無料・有料など費用を確認する
- 話しやすそうなFPを探す
相談内容がまとまっていても、実際に話せなければ、悩みは解決できません。費用や話しやすさはホームページや口コミを見て、情報を集めることをおすすめします。
FPにできないことを知る
FPは家計や教育資金・住宅ローン・老後資金・生命保険・介護費用・相続など、あらゆるお金の悩みに精通しているプロです。ただし税理士や弁護士・保険募集人・社労士・金融商品取引業者などでなければ、取り扱えない業務もあります。
たとえば保険募集人でなければ、生命保険を販売できません。
生命保険に加入したいときには、相談したいFPが保険募集人の資格を持っているか確認することが大切です。
無料・有料など費用を確認する
FPに家計の見直しを相談する際には、あらかじめ費用を確認しましょう。初回相談を時間無制限で無料としている事務所もあれば、「30分まで無料」「1時間5,500円」などとしているケースもあります。
FPに1回しか相談しないと考えている方でも、定期的に相談することを見越して、費用を計算しましょう。
話しやすそうなFPを探す
ご自身が不安なことについて気軽に話せるFPであればあるほど、家計の悩みを解決しやすくなります。
具体的にはホームページや口コミのほかにも、FPのSNSの投稿を見て、雰囲気を知るのもおすすめです。可能であれば電話で相談したいことを伝え、話やすさを確認するのもよいでしょう。
FPに家計の見直しを相談するときに準備するもの
FPに家計の見直しを相談する際には、相談内容に合わせて以下の持ち物を準備しましょう。
相談内容 |
主な持ち物 |
家計簿の付け方 |
・家計簿を付けている場合(使っている家計簿) ・家計簿を付けていない場合(収入と支出がわかるもの) |
節約術 |
収入と支出がわかるもの、節約したい費用についてわかるもの |
住宅ローンの返済方法 |
収入と支出がわかるもの、住宅ローン返済計画表 |
教育資金や介護費用の準備方法 |
収入と支出がわかるもの、学費や介護サービスのパンフレット |
かけ過ぎている保険を見直す方法 |
収入と支出がわかるもの、加入している保険の保険証書やご契約のしおり |
収入と支出がわかるものとは、主に通帳や給与明細、クレジットカードの利用明細などです。事務所によって持ち物は異なるため、電話やホームページで確認しておくと安心です。
FPに家計の見直しを相談して生活にゆとりを!
FPに家計の見直しを相談することで、以下のようなアドバイスがもらえます。
- 家計簿の付け方
- 節約術
- 住宅ローンの返済方法
- 教育資金や介護費用の準備方法
- かけ過ぎている保険を見直す方法
FPはお金の専門家として、ご家庭に寄り添ってくれる存在です。不明な点があれば積極的に質問しましょう。