FPに不動産の相談をすることで、マイホーム購入後の家計管理や購入と賃貸の違い、住宅ローンの金利や繰り上げ返済といった不動産全般の問題を解決できます。初めて相談をする方にとっては、どのようなアドバイスがもらえるか不安なのではないでしょうか。
そこでこの記事では、不動産についてFPに相談することでどんなアドバイスがもらえるか解説します。相談できる内容や独立系・企業系FPの違いについてもわかる内容です。
不動産の問題にはお金が絡んでくるため、お金のプロに相談することで、見えなかった問題点を把握できるでしょう。
不動産についてFPに相談しよう!どんなアドバイスがもらえる?
不動産についてFPに相談すると、主に以下のようなアドバイスをもらえます。
- 購入と賃貸の違い
- マイホーム購入後の家計管理
- 金利や繰り上げ返済など住宅ローン全般
不動産を得意分野とするFPであれば、より具体的なアドバイスがもらえるでしょう。すべてのFPが不動産に精通しているわけではないため、注意が必要です。
購入と賃貸の違い
家に住む場合、マイホームを購入すべきか、賃貸にすべきか迷う方もいるのではないでしょうか。FPに相談することで、ご家族の職業や住んでいる地域、子育てに対する考えなどをヒアリングしたうえで提案してくれるでしょう。
マイホームを購入したいのであれば、「毎月3万円を貯める必要がある」「物件を数百万円安くすると家計が圧迫しにくくなる」といったアドバイスがもらえます。賃貸の場合には、初期費用を抑えるコツなどを教えてくれます。
ご家庭によっては、購入か賃貸かは意見がわかれる部分です。第三者の意見を取り入れる意味でも、FPへの相談は役立つでしょう。
マイホーム購入後の家計管理
マイホーム購入後は支出が多くなるため、支出が収入を超えてしまうケースも少なくありません。そこでFPに相談することで、毎月の住宅ローン返済額や収入・支出・ライフイベントなどを洗い出したうえで、ぴったりの節約術ついてアドバイスがもらえるでしょう。
たとえばマイホーム購入後、子どもが欲しくなった場合には、FPに相談することで「教育費用の口座を別で作り貯蓄額を見やすくする」といったことを教えてくれます。
月2万円節約することで生活に余裕が生まれるのであれば、「両親と夫婦4人で格安SIMにする」といったアドバイスももらえるでしょう。
FPは日頃からニュースをチェックし、節約術を勉強しているため、ご自身のライフスタイルに合った方法を提案してくれます。
金利や繰り上げ返済など住宅ローン全般
住宅ローンを組む際にFPに相談するのもおすすめです。無理のない返済金額や期間、金融機関の選び方、団体信用生命保険の保障内容などについて、アドバイスをもらえます。また繰り上げ返済のタイミングや住宅ローン控除についても相談可能です。
たとえば団体信用生命保険のなかには、三大疾病保障特約(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)を付加できるものもあり、金利は一般的なものより高くなります。既に加入している医療保険と保障内容が重複していれば、三大疾病保障特約を削る選択が可能です。
さらに退職の時期が近づいていて、老後資金に余裕がある場合には、「退職金を繰り上げ返済に充てる」といったアドバイスも考えられます。
住宅ローンは仕組みが複雑なため、FPに質問し不明な点は解決しましょう。
不動産の相談先としてFPは適切?FPにできないこと
不動産についてFPに相談する際には、FPにできないことを知ることが大切です。FPはお金に関するすべての問題を解決できるわけではありません。税理士や弁護士・保険募集人・宅建士・金融商品取引業者などでなければ、扱えない業務もあります。
たとえば住宅ローン控除のために確定申告を依頼しても、FPは代理で確定申告書を作成できません。税務に関する相談であれば、FPは具体的な数値を用いるのではなく、あくまで仮の金額を用いて一般的な説明にとどめることになります。
相談内容によっては、ほかの専門家を探す必要もあることを覚えておきましょう。
不動産についてFPに相談するときには独立系・企業系に注意!
FPには「独立系FP」と「企業系FP」がいます。それぞれメリットとデメリットがあるため、相談内容に応じて選びましょう。
より中立的なアドバイスをくれる独立系FP
独立系FPとは、不動産会社や住宅メーカー・銀行・生命保険会社・証券会社などに所属しないFPとなります。より中立的な立場からアドバイスをもらえるのがメリットです。
不動産について独立系FPに相談すると、FP自身の経験や相談から得たノウハウをもとにアドバイスをしてくれます。セミナーの開催や書籍の出版経験があるFPもいます。
不動産の相談実績が豊富であれば、よりピンポイントに悩みを解決できるでしょう。相談実績はホームページやSNSなどで確認できます。
自社商品をもとにアドバイスをくれる企業系FP
不動産会社や住宅メーカー・銀行・生命保険会社・証券会社などに所属しているFPが企業系FPです。自社商品をすすめながら、不動産やお金の相談に乗ってくれます。
移り変わりが激しい不動産業界の現場で活躍しているFPであれば、最新の情報を取り入れながら相談に活かしてくれるでしょう。
不動産についてFPに相談!準備・確認すること
不動産についてFPに相談する際には、相談内容をご家族で話し合い、紙にまとめておきましょう。箇条書きにしたり、パートナーと意見が異なる部分をメモしたりと、悩んでいることが的確に伝わるようにすることが大切です。
事務所によっては「質問シート」を用意している場合もあります。
また住宅ローンの返済計画表や家計簿、収入・支出がわかるものなどを用意しましょう。ネットで気になる物件や参考にしたい情報があればブックマークしておくと安心です。
「初回相談は持ち物不要」としている事務所もありますが、おおよその相談内容を整理してから予約することをおすすめします。
FPに相談して不動産の不安を解消しよう!
FPに不動産の相談をする際には、以下のようなアドバイスがもらえます。
- 購入と賃貸の違い
- マイホーム購入後の家計管理
- 金利や繰り上げ返済など住宅ローン全般
不動産はFPの相談業務のなかでも専門性が高くなるため、不動産の相談実績が豊富なFPか確認することがポイントです。気になるFPが見つかったら、ホームページで情報を集め、初回相談を予約してみましょう。