【介護 医療費相談編】実際にFPはどんなアドバイスをしてくれるのか?

平均寿命が著しく延び、人生100年時代と呼ばれる現代ですが、現実問題、人は年齢を重ねれば重ねるほど病気やけがのリスクが高まります。

だからこそ現代では、老後資金として、医療費や介護費を前もって準備しておくことがとても大切です。

数年前に取り沙汰された老後2,000万円問題。現在の年齢や家族構成によって、必要な老後資金は2,000万円以上にも以下にもなり得ます。

自分ならではのケースを明確に知りたいのなら、FPへの相談がおすすめです。

当記事ではFPにはどんなことを相談できるのか、相談することで何が得られるのかを分かりやすく解説するため、相談事例をまとめました。老後の介護費や医療費について不安がある方は、ぜひご一読ください。

目次

老後の介護費や医療費に関する悩みなら、ご本人もお子さまもFPへ

老後の介護費や医療費について、FPへ相談するのは、ご本人であっても、ご高齢の親御さんを持つお子さまであっても、おすすめします。

FPの仕事は、お金に関するライフプランニングをすることですが、個人ではなく家族全体のライフプランを長期間にわたって見たうえでプランニングをしてくれるのがポイントです。

結果、FPに相談をすると、今このときだけでなく将来まで見通せるため、ばく然とした将来への不安を解消できるでしょう。

  • 「今の貯金ペースで問題ないのかな」
  • 「老後資金が足りるか分からなくて、お金を使うのが怖い」

などといった悩みは、特にFP向きです。

介護費・医療費に関するFP向けの相談事例

こちらは、介護費や医療費をはじめとした老後資金についてFPに寄せられることが多い相談事例です。

  • 老後資金っていつから、どうやって準備すればいい? いくら必要なの?
  • 老後資金を介護保険や年金に頼りきりじゃやっぱりまずい?
  • どの介護サービスを選ぶべき?
  • 介護費や医療費を安くする方法ってある?

以下では、これらの事例について、ひとつずつ詳細をまとめました。相談内容を詳しく確認することで、FPに相談するメリットが分かり、「自分にFP相談は向いているのか」が確認できるでしょう。

相談事例1:老後資金っていつから、どうやって準備すればいい? いくら必要なの?

介護費や医療費を含め、老後資金を準備しなくてはいけないことは分かっていても、その方法が分からないという方は少なくありません。結果、毎月決まった金額を貯金するだけに終わっているケースが多いでしょう。

このように、老後資金の準備方法に対してほとんど知識がないというケースは、FP向きの相談事例です。

このケースでは、FPからは相談者とその家族の年齢や収入などといった基本情報のほか、希望のライフプランをまず聞かれます。

希望のライフプランとは、結婚、出産、マイホームや車の購入予定をはじめとした「人生でかなえたいことのうち、お金が大きく動くこと」です。

FPはこれらの情報を基に、何十年という長い年月のライフプラン表を作り、「現状の生活設計で理想のライフプランをかなえられるか」「老後資金の貯蓄も含め、収支に問題がないか」をチェックしてくれます。

すると多くの場合は何らかの課題が見つかるため、

  • 「このままでは老後資金が〇円足りなくなってしまうので、〇年から毎年〇円単位で貯蓄する必要がある」
  • 「方法としては、このような資産運用スタイルがおすすめである」

といった具体的な対策までFPは提案してくれます。

相談事例2:老後資金を介護保険や年金に頼りきりじゃやっぱりまずい?

老後2000万円問題をきっかけに、国の介護保険や年金では老後資金をカバーしきれないことに不安を覚えた方は多いでしょう。

特に実際どのくらいの金額が老後にもらえるかを把握していない場合は、将来に対するばく然とした不安と、国の制度に対して「払い損にならないんだろうか」と不信感を募らせてしまいます。

そのような不透明性からくるモヤモヤとした気持ちを解消したいのなら、FPへの相談はおすすめです。FPはお金にまつわる知識を幅広く備えているため、国からの支給額や、実際にかかる費用との差について分かりやすく解説してくれます。

それも、一人ひとりのライフプランや事情に合わせた見積もりであることが特徴です。「一般論を見たり聞いたりしただけでは、不安が拭えない」といった方にぴったりでしょう。

相談事例3:どの介護サービスを選ぶべき?

介護サービスは、訪問介護や施設への通所、入居などさまざま選べますが、その料金はサービスや施設によって異なります。

「どのようなサービスを選ぶのが我が家の場合は適切なのか」、または「ここを使おうと思っているけど、お金は足りるだろうか」といった悩みを抱えているのなら、FPに相談してみましょう。

FPは現状のライフプラン表を作り、収支額に見合ったサービスを提案してくれるでしょう。また受けたい、受けさせたいサービスがある場合には、そのために必要な介護費を算出し、お金を準備するための対策まで提案してくれます。

老後の介護費は、思っていたよりもかさむことが多く、身内でトラブルに発展することもままあります。本人はもちろん、家族みんなが納得できる選択を取るためにも、FPに相談することは有効です。

相談事例4:介護費や医療費を安くする方法ってある?

すでにかかっている介護費や医療費に関する負担が大きく、悩んでいる場合にも、FPは心強い味方になってくれます。

収支に見合ったサービスへの変更提案はもちろん、軽減制度の利用を勧めてくれる場合もあるでしょう。

介護費や医療費には多くの軽減制度が用意されていますが、複雑であることから理解が難しく、有効活用できていない方が多いのです。

FPであれば、利用できる制度を教えてくれるほか、手続きに関してもサポートしてくれるので、安心して相談できるでしょう。必要な場合には、専門家の紹介もしてもらえます。

自分らしく生きたいならFPに相談しよう

介護費や医療費についてFPに相談をすると、理想のライフプランを送るための課題と対策が明確になります。すると将来に対するばく然とした不安が取り除かれるほか、対策を実践することで自分のお金の使い方や貯め方に自信が持てるでしょう。

ばく然とした不安を抱えていると、お金を使うことが怖くなったり悪いことをしているような気分になったりして、楽しいはずの趣味や人との交流を心から楽しめなくなってしまいます。それはあまりにもったいないことです。

老後はもちろん、今も含めた人生を思いっきり楽しみたいのなら、FPへの相談をぜひご検討ください。

目次