この記事の要約
臨時収入が入るとつい使ってしまい、貯金ができないという人は少なくありません。臨時収入を活用して家計を管理するにはコツがあります。
まず、臨時収入は貯蓄用口座に貯金するようにし、臨時収入を使ってしまうことを防ぎます。また、あらかじめ臨時収入から使う額を決めておくことが大切です。
急な出費に備える方法として、保険加入があります。もしもの時に困らないよう生活費の3ヶ月分は準備しておくと安心です。
最後に、節税対策をすることで税金を軽減し、手取り額を増やすことができます。
臨時収入の賢い活用方法
臨時収入が入ると、「何に使おう」「旅行に行こうかな」などお金の使い道について考えるでしょう。しかし、臨時収入をうまく使って家計の管理をするにはコツがあります。ここでは、臨時収入の3つの賢い活用方法について紹介します。
貯蓄用口座に貯金する
ボーナスを貯金できている人の多くは、臨時収入を給与口座とは別の口座で管理しています。貯蓄用口座にボーナスを貯金することで、お金が足りなくなったときにボーナスを使ってしまうことを防ぐことができます。
ボーナスをその都度、給与口座から別口座に移すことが面倒ならば、自動引き落としの定期預金の利用がおすすめです。
臨時収入から使う予算を決めておく
「臨時収入からお金を使って、残った分を貯金に回す」という人は多いと思います。しかし、臨時収入を管理して貯金を増やしたいと考えているなら、何にどれくらい使うかを決めておくことが大切です。
臨時収入の予算をきっちり立て、いくら貯蓄に回すかを決めましょう。
資産運用を始める
「ある程度貯蓄ができている」と感じているなら、資産運用を始めることをおすすめします。なぜなら、臨時収入を資産運用に回すことで、将来の資産が増える可能性があるからです。
ただし、資産運用には元本が減るリスクもあります。投資初心者や貯蓄に不安がある方は、税制優遇のあるNISAや iDeCoから始めてみるといいでしょう。
急な出費への備え
急な出費として挙げられるものとして、冠婚葬祭費や入院費、車の修理費などがあります。想定できない出費があったときに困らないよう、普段から備えておくことが大切です。以下の3つは、急な出費への備え方です。
- 先取り貯蓄
- 保険加入
- 生活防衛資金を貯めておく
まず、ボーナス支給日に決まった額を別口座に移すなどし、先取り貯蓄をします。貯蓄を続けるのが難しければ、天引きで貯蓄できる自動積立定期預金の利用が便利です。
2つ目に、生命保険への加入は病気やケガの備えに有効です。貯金だけで医療費を準備するには時間がかかりますが、保険は加入してすぐに一定額に備えることができます。
最後に、急な出費に備えるために重要なことは、生活防衛資金を貯めておくことです。生活防衛資金とは、生活費の3ヶ月〜6ヶ月程度の資金を指します。万が一、病気やケガで働けなくなったときにも当面の生活費があれば安心できるでしょう。
今から始められる節税対策
会社員は毎月の給料から、税金や社会保険料が引かれた額を受け取っています。毎月引かれている税金を減らすことができれば、節税に繋がります。ここでは、今からできる節税対策についてお伝えします。
- 生命保険料控除
- iDeCo
- つみたてNISA
生命保険や医療保険の保険料を払っている人は、生命保険料控除を受けることができます。支払った保険料に応じて所得税・住民税が軽減されるため、所得のある人におすすめです。
また、老後の資産形成を目的とした iDeCoにも個人年金保険料控除があり、税制優遇を受けられます。 iDeCoには60歳の受け取り時にも税制優遇があるため、将来の資金を殖やす手段として有効です。
まとまったお金を投資することに抵抗がある方は、少額から投資できる「つみたてNISA」がおすすめです。NISA口座で購入した商品に収益が出ても、20年間は非課税となります。
税金が減ることで、手取り額が増え、貯蓄に回すお金が増えます。手取り収入を少しでも増やしたい方は、ここで紹介した節税対策を検討してみてください。