この記事では、以下のことについて解説しています。
- 家計を見直す際の心構え
- 家計の見直しチェックポイント
- 家計見直し後に意識すべきこと
家計の見直しは家計収支の改善を図る上でとても大切なことです。しかし、無理な節約をしたり家計に関するコミュニケーションを怠ったりすると、家計収支の改善がうまくいきません。
結果的に家計赤字が発生してしまったり、貯蓄がうまくできなかったりなどさまざまな影響が出てしまうかもしれません。
家計の見直しを行い、健全な家計状況を目指すためには「心構え」をしっかり理解しておくことが大切です。本記事では、家計見直しのための心構えや見直し時のチェックポイントについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
家計を見直す際の心構え
家計を見直す際の心構えは以下の通りです。
- 家計簿をつける習慣を付ける
- 家族間のコミュニケーションを意識する
- 無理な見直し・節約をしない
まずは、家計を見直す際の心構え、意識すべきことについて詳しく解説します。
家計簿をつける習慣を付ける
家計を見直す際は「現状を把握すること」と「改善策を見出すこと」の2つが大切です。初めに「現状を把握」するためには、家計簿を確認しなければいけません。これまで家計簿を付ける習慣がなかった人は、ここからスタートしましょう。
家計簿が習慣化されることによって、毎月の収支が明確化(見える化)されます。そうすることで、「無駄」が明確になり無意識のうちに改善できる部分も増えていきます。結果的に、家計簿を付けるだけで家計の見直し・改善がされていくようになるのです。
しかし、これまで家計簿をつけてこなかった人は「家計簿を付ける」ということに対し、ストレスを感じてしまいます。結果的に家計簿を習慣化できずに家計の見直しができなくなってしまうケースも多々あります。
そのため、家計簿を付ける際は「モチベーションを保つこと」がとても大切です。家計簿のモチベーションを保つためには、以下のポイントを押さえておくと良いです。
- 目的を明確にする
- 楽しく行う
初めに、家計の見直しを行う目的を明確にしましょう。たとえば、「貯蓄額を増やして家族と旅行に行きたい」「教育資金の積立をしたい」「老後資金の積立をしたい」といった目的が必ずあるはずです。そういった目的を明確にすると良いです。
また、「家計簿をつけることを楽しむ」ということもとても大切です。これまで家計簿をつける習慣がなかった人は、毎日支出を計算することに対してストレスを感じます。そのため、習慣化されるまでは「とにかく楽しむ」ようにすると良いでしょう。
家計簿の楽しみ方はさまざまです。たとえば、簡単な方法であれば自分が好きなデザインの家計簿ノートを購入する方法があります。他にも、毎日の支出に目標値を設定して達成できた場合は、ちょっとしたご褒美を設けるという方法も良いでしょう。
「1日の支出は〇〇円まで、1か月で20日以上達成できた場合は、ご褒美として〇〇」といったように設定し、家計簿を楽しむと良いです。家計簿をつけることを意識するのではなく、目的達成を意識するという方法でも良いかもしれません。
家族間のコミュニケーションを意識する
家計の見直しは、家計管理を担っている人一人で行うものではありません。家計の見直しを行おうとすると、少なからず家族にも影響を与えるため、しっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。
とくに、家計の大幅な改善を行おうとした場合は、家族の協力が必要不可欠です。そういった際に、家計簿を見せた上で「〇〇(目標・目的)のためには、〇〇を削る必要がある」などと、具体的に説明をして理解を得なければいけません。
普段からのコミュニケーションに加え、家計のことも積極的に相談をしたり話をしたりするようにすると良いでしょう。
無理な見直し・節約をしない
「無理な見直し・節約をしない」というのは、家計の見直しを行う際の心構えとしてとても大切なことです。
無理な見直しや無理な節約をすることで、一時的には大幅な家計の改善が見込めるかもしれません。しかし、無理のある節約は普段からストレスが蓄積されていくため、長くは続きません。また、家族からの不平不満も出てくることでしょう。
そのため、家計の見直しを行う際は無理のある見直し・無理のある節約をしないことを心構えとして覚えておいてください。
家計の見直しチェックポイント
家計を見直す際は大きく分けて「固定費」と「変動費」でチェックする必要があります。また、見直す際の順番も固定費→変動費が好ましいです。なぜなら、固定費は一度契約をすると見直す機会が少なく、意外と「無駄」が多いことがあるためです。
次に、固定費・変動費を見直す際のチェックポイントについて詳しく解説します。
固定費の見直し
固定費とは、毎月決まった費用のことです。たとえば、以下のようなものが固定費に該当します。
- 住宅費用(賃料・ローン)
- 光熱費
- 保険料
- 車両費(ローン)
- 携帯代・通信費
- 教育費
- サブスクリプション 等
家計を見直す際は、初めに固定費から見直します。固定費は、毎月必ず発生する費用である一方、減らしても影響がない場合が多いです。そのため、無理なく家計の改善をするためには、固定費の見直しが必要不可欠です。
たとえば、電気料金であれば電力自由化によって電力会社を自由に選択できるようになりました。そのため、自分たちが利用しているサービスと連携することで、お得に利用できるようになります。
他にも、保険料(保障)の見直しや格安SIMへの乗り換え、不要なサブスクリプションの解約等、改善できる可能性がある部分はさまざまです。そのため、まずは固定費から積極的に見直しをするように心がけてください。
変動費の見直し
家計の変動費には以下のようなものが該当します。
- 食費
- 日用品
- 交際費
- レジャー費
- 冠婚葬祭
変動費は無理のある見直しをすると、失敗します。そのため「無理をしないこと」を意識することが大切です。その上で、家計簿をつける習慣があると「無駄」が見える化されるため、少しの意識で大幅な改善をできる可能性があります。
たとえば、家計簿を見ていると「ついで買い(買い物ついでに不要なものを購入すること)が多いかな…」と感じることがあるかもしれません。この場合、「ついで買いをやめるように意識しよう」と考えるだけで変動費は改善されます。
そのため、変動費を見直す際は「家計簿を見直すこと」「無理をしないこと」を心がけると良いでしょう。
家計見直し後に意識したい2つのこと
家計の見直しは一生涯続きます。なぜなら、限られた収入の中で支出管理を行わなければいけないためです。そのため、家計見直し後にも意識すべきことがあります。たとえば、以下のことは意識しておくべきでしょう。
- 定期的な見直し
- 無理なく継続できているかどうかを家族で確認
次に、家計見直し後に意識するべきことについて、詳しく解説します。
定期的な見直しが大切
家計簿をつけた後も定期的に見直しを継続しましょう。なぜなら、毎年収入が上がったり、物価高になったり、さらに安いサービスが提供されたりなど、さまざまな状況変化があるためです。
定期的に家計を見直した上で「このままで良いのか」「さらに改善すべき点はないか」といったところを確認しましょう。
無理なく継続できているかどうかを家族で確認
家計の見直しを行った後は、家族間でよくコミュニケーションを取り「無理をしていないか?」を確認すると良いでしょう。
たとえば、固定費を見直す際にお小遣いを減らさなければいけなかった場合、もしかすると「ずっと少ないお小遣いで我慢している…」といったことがあるかもしれません。家族1人でも我慢をしたり不満があったりすると、家計管理はうまくいきません。
そのため普段から家計に関するコミュニケーションを意識し、無理をしていないかどうかについて相談し合うようにすると良いでしょう。