持っている資格から想定出来るFPのスキルとは?

マイホームの取得や保険の見直しなどお金に関する悩みを相談できるFPですが、どんなFPに相談すれば良いのかわからないという方も多いかと思います。FPといってもそれぞれ知識量や専門分野が違うため、良い相談をするためには自分に合ったFPを見つけることが重要です。

FP選びの際にはFPの持っている資格を見ることで、知識量や専門分野がある程度わかります。この記事では、FPを資格から選ぶ際のポイントを解説していくので、FP選びの参考にしてみてください。

目次

知っておきたい3種類のFP資格

FP資格は大きく分けて3種類の資格があります。FPに相談する際はどのFP資格を保有しているのかを確認してから相談すると良いでしょう。

  • FP技能士
  • AFP資格
  • CFP®資格

という3種類のFP資格について解説していきます。

FP技能士

FP技能士は国家検定の一つで難易度が易しい順で3級、2級、1級と3段階に分かれています。1級FP技能士の資格を取得するためには一定の実務経験が必要であり、さらに高度な学科試験と実技試験を通過しなければなりません。

FPに相談をする際には最低でも2級、できれば1級の資格を持っているFPを選ぶと良いでしょう。

AFP資格

AFP資格はFPとして十分な基礎知識を持ち、さらに相談者に対して適切なアドバイスができるFP技能を持っている場合に取得できる資格です。AFPは日本FP協会が認定する民間資格ですが、取得には2級FP技能士とほぼ同じ水準のレベルが求められます。

また、FP技能士は国家資格であるため一度取得すれば更新の必要がないのに対し、AFPは2年ごとの更新が必要です。つまり、AFPは最新の知識とスキルも持っているということになるため、FPに相談する際にはAFP資格を持っているのかもチェックすると良いでしょう。

CFP®資格

CFP®資格はAFPと同じように日本FP協会が認定する民間資格ですが、北米やアジア、ヨーロッパなどを中心に世界25カ国・地域で導入されているFPの上級資格です。FP技能士が国内のみでの資格であるのに対して、CFP®は国際資格として世界でも認められている資格となっています。

CFP®は1級FP技能士と同等のレベルであり、さらにAFPのように2年ごとの更新が必要です。そのため、CFP®資格を持っているFPは安心して相談できるプロフェッショナルといえるでしょう。

FP資格以外の資格で専門分野がわかる

FPに相談する際にはFP資格以外の資格を確認することで、そのFPの専門分野がわかります。ここではFPの6つの専門分野とそれに関連した資格について解説していくので、FPに相談する際の参考にしてみてください。

ライフプランニング

マイホームの取得や子供の教育資金作り、老後の生活設計などライフプランを実現するための相談がしたい場合は、ライフプランニングが得意なFPに相談をしましょう。中でも年金に関する相談をする場合には、社会保険労務士の資格を持つFPに相談することをおすすめします。

社会保険労務士は人事・労務・年金に関する国家資格です。年金に対する正確な知識と今後の動向に対する知見を持っているため、あなたの年金に関する悩みを解決してくれるでしょう。

保険の加入や見直し

生命保険や損害保険などに関する相談がしたい場合には、生命保険募集人の資格を持っているFPがおすすめです。生命保険募集人は生命保険の募集や販売を行うのに必要な資格で、生命保険会社などで研修の際に取得する資格となっています。

さらに、生命保険募集人教育制度の最終過程である生保大学課程に合格したTLC(トータルライフプランナー)であれば、安心して保険に関する相談が可能です。

資産運用

預貯金や株式、債権、投資信託など資産運用に関する相談をしたい場合には、証券外務員の資格を持ったFPに相談するのがおすすめです。証券外務員とは証券会社や銀行などで金融商品の営業をする際に必要な資格で、証券外務員の資格を持っているFPは金融商品に対する深い知識を持っていると言えます。

ライフプランニングのための資産構築として資産運用を考えている場合には証券外務員の資格を持っているFPに相談すれば、他のFPに相談するよりも信頼できる可能性が高いです。

不動産

不動産を購入する際の税金やローンに関することで相談をしたい場合には、宅地建物取引士資格を持ったFPに相談すると良いでしょう。宅地建物取引士は不動産業界では欠かせない国家資格です。不動産売買に関する説明は宅地建物取引士の独占業務であるため、不動産に関する深い知識が必要になります。

不動産は大きな買い物であるため、正しい知識を持った信頼できるFPに相談することが重要です。宅地建物取引士の資格を持ったFPに相談することをおすすめします。

税金

所得税や法人税などに関する悩みを相談する場合には、税理士資格を持ったFPに相談することをおすすめします。税理士は税に関するプロフェッショナルな知識を持っていることを認定する国家資格です。

税理士資格を持ったFPであれば提案だけでなく、税務に関する具体的な業務も行うことができるため、税金に関する悩みをより具体的に助けてもらえるでしょう。

相続

相続税や贈与税、遺言、遺産分割などについて相談したい場合には行政書士の資格を持ったFPに相談すると良いでしょう。行政書士はあらゆる証書の作成・代書ができる資格で、遺産分割協議書や遺言書の作成をすることが可能です。

行政書士を持ったFPであれば提案だけでなく、実際の遺産相続に関する提出物を作成してもらえるため、相続に関する悩みをより解決に導いてくれるでしょう。

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相談する前に確認しておきたいFPの資格

FP資格には1級~3級があり、それぞれFPとしての知識や経験に差があります。さらにAFPやCFP®資格であれば最新の知識とスキルを有しているため、より信頼できるFPであると言えます。

また、FP資格以外の資格を確認することでFPの得意分野がわかるので、自分の相談したい分野に合わせてFPの持っている資格を見てみると良いでしょう。

FPに相談する際には資格をしっかり確認しておくことで、FPに相談したけど上手くいかなかったというケースを減らすことができます。

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