【30代 男性 お金の悩み】収入は増えないが、住まいや老後のことが気になる

30代男性は貯蓄不足や老後の資金不足問題、住まいや資産運用方法に関する悩みを抱えている人が多いです。

今後起こり得る悩みを知り、解決方法を考えておくことで事前対策の方法検討などにも役立つでしょう。

この記事では、30代男性が抱えるお金の悩みや具体的な相談事例、解決方法について紹介しています。

今後起こり得るお金の悩みを知っておきたい人、周りの30代男性がどういった悩みを抱えているのか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

30代「男性」が抱える5つのお金の悩み

30代男性が抱える主なお金の悩みは以下のとおりです。

  • 貯蓄がない
  • 老後の資金不足
  • 住まいにかかる費用・住まいの在り方
  • 収入が少ない・増えない
  • 資産運用方法

30代男性は勤続年数が10年を超え、中堅社員としてさまざまな仕事を任されることも増えてきます。その一方で、収入が少ない、なかなか増えないといった不安や不満を抱えている人が多いです。

また、30代男性では結婚をして家庭を築いている人も多く、住まいや老後のことを考え出すのもこのタイミングです。

30代男性の平均年収と平均貯金額

30代男性の平均年収は以下のとおりです。

30歳〜34歳 3,486,000円
35歳〜39歳 3,924,000円

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、30代男性の平均年収は上記の通りです。前半・後半の合計平均値は3,705,000円です。

ただし、上記平均年収は30代男性全体の平均です。雇用形態や学歴等によっても異なります。たとえば、正規雇用に絞ってみると平均年収は以下のとおりになります。

30歳〜34歳 3,547,200円
35歳〜39歳 4,000,800円

参考:令和3年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

厚労省のデータによると30代世帯の平均的な貯蓄額は、530万円です。一方で、負債額の平均は1,071万円です。

参考:各種世帯の所得等の状況 |厚生労働省

【相談事例】30代男性が抱えるお金の悩みの解決方法

30代男性が抱えている主なお金の悩みは、以下のとおりです。

  • 貯蓄がない
  • 老後の資金不足
  • 住まいにかかる費用・住まいの在り方
  • 収入が少ない・増えない
  • 資産運用方法

上記の相談事例と解決事例について紹介します。

事例1:貯蓄が増えない

相談者:30代男性

相談内容:
30代後半になり、順調に収入が増えているものの、なかなか貯蓄が増えません。家計を確認してみると、毎月赤字続きでありボーナスで補填していました。今後は何を改善し、どのように貯蓄をしていけば良いでしょうか?

解決内容:
まず注目すべきは、住宅と自動車の2つのローンです。2つのローン返済額が、手取り月収の42%を占めているため、改善の余地があります。定期預金やボーナスを利用して繰り上げ返済を行いましょう。

また、全体的な収支を見直し、改善することで家計収支が改善されて貯蓄ができるようになるでしょう。

参考:2本のローンが家計の重荷に|日本FP協会

上記事例は30代男性からの相談でした。大きな贅沢をしているつもりはないものの、なかなか貯蓄が増えずに将来が不安であるといった相談内容です。

家計を確認してみると住宅ローンと自動車ローンが重荷になっていたため、改善の余地があるという解決方法を提案されました。また、突出して大きな支出はないものの、全体的に支出が平均よりも多いということで、その部分の改善をすることで生活に余裕ができます。

事例2:老後資金はいったいくらあれば足りる?

相談者:50代男性

相談内容:
老後資金は一体いくらあれば安心できるのでしょうか?

解決内容:
公的年金のみでは老後の生活資金は不足します。毎年行われている調査の結果では、平均5万円〜10万円程度の赤字が出ます。そのため、年間60万円〜120万円程度は不足すると考えておいたほうが良いでしょう。予備費なども考慮すると、2,500万円程度をひとつの目安にしておくと良いです。

参考:老後資金は一体いくらあれば安心……?|全国銀行協会

上記例は50代男性からの相談事例でした。しかし、50代から老後資金を考え始めると、短期間で相当な金額を用意しなければいけません。そのため、30代のうちに老後資金を考えられるのであれば、早めに準備を進めていったほうが良いでしょう。

毎年公表されている「家計調査年報(家計収支編)」によると、5万円〜10万円程度の赤字が発生すると考えられています。そのため、老後資金としては2,500万円をひとつの目安にすれば良いです。30代のうちから徐々にお金を貯めて運用できれば、決して無理のある金額ではありません。

事例3:賃貸住宅と住宅購入どちらが良い?

相談者:30代男性

相談内容:
このまま賃貸住宅に住み続けるか、マイホームを購入するか悩んでいます。費用面でどちらがお得なのか知りたいです。

解決内容:
賃貸住宅の場合は、住んでいる間は常に賃料が発生し、支払い続けなければいけません。一方、マイホームの場合はローンを完済してしまえば、ランニングコスト(固定資産税など)はかかるものの、支払い金額は安くなります。
どちらがお得か、というと個々に判断されるべきものであるため一概には言えません。年齢的にも若い(30歳)ことから、損得勘定のみで判断せずに奥様とよく話し合った上で結論を出したほうが良いです。

参考:賃貸と住宅購入、どっちが得?|日本FP協会

上記例は、妻がマイホームを希望する一方で、夫が立地の良い場所で賃貸住宅に住み続けたいという事例でした。しかし、夫は一生賃料を支払い続けることに対する不安を抱えており、住宅購入とどちらがお得なのかを相談した事例です。

解決方法として、まずは夫婦2人でよく話し合った上で結論を出してください。今は、今後のことも考えて貯蓄に励んでください。ということでまとまりました。

事例4:給料が上がらない…

相談内容:
勤続年数5年になりますが、基本給がまったく上がりません。周りの友人に聞くと、毎年給料が上がっていると言います。給料が上がらないのは問題なのでしょうか?また、どうしたら改善されるでしょうか?

解決内容:
事業主は昇給に関する事項を労働者に伝えなければいけませんが、昇給自体は義務ではありません。まずは、就業規則を確認した上で、昇給に関する記載がある場合は、昇給を行うように会社へ求めてください。昇給について記載されていない場合は、就業規則の明示を求めましょう。

参考:勤め続けても給料がまったく上がらない|広島県雇用労働情報サイトわーくわくネットひろしま

収入が増えなければモチベーションが上がりません。また、貯蓄や老後の蓄え、今後のライフイベントへの対応など、さまざまな不安が生じることでしょう。

解決策としては、就業規則を確認した上で正しく昇給を行うように会社へ求めることです。難しい場合や昇給されない場合は、転職も視野に入れたほうが良いかもしれません。

事例5:何から始めたら良い?

相談者:29歳男性

相談内容:
まったく投資の経験はありません。しかし、昨今の物価高や今後もしインフレになったことを考えると、投資にて備えるべきだと考えています。初心者はどういった商品を選べば良いでしょうか?また、いくらから投資を始められますか?

解決方法:
初心者の人は、少額投資から始めてみましょう。投資商品によっては、1,000円単位から可能です。また、初心者は投信積立がおすすめです。少額から投資が可能であるため、検討されてみてはいかがでしょうか。

参考:まったくのビギナーは、何から投資を始めればいい?|全国銀行協会

上記事例は、これまで投資した経験が一切ない人からの相談でした。投資を始めるにあたって、どういった商品を選べば良いのか、またいくらくらいの資金準備があれば良いのか、といった相談内容です。

解決方法としては、1,000円単位から始められる投資、中でも投信積立が向いています。まずは、投資に慣れることを目的にお小遣い程度の資金で初めてみると良いでしょう。

30代男性のお金の悩みは事前対策で改善ができる

30代男性の多くは、貯蓄や老後資金の不足問題、住まいや収入面などさまざまなお金の悩みを抱えています。30代は社会的にも中堅社員として働かれている方が多い一方で、家庭では子の出生や教育費、マイホームの購入などさまざまなお金がかかるのが特徴です。

30代はとくにお金に関する悩みが多いですが、可能な範囲の予測を立てて将来へ向けた解決を目指すことで、少しずつ不安は解消されていくでしょう。今回紹介した相談事例なども踏まえ、今後の対策を検討されてみてはいかがでしょうか。

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