ライフプランが実行できないときどうする?実行のコツ、見直し方を解説

「ライフプランを作成したけど実行できていない」という人はたくさんいます。

ライフプランの目的は、作成することではなく、目標を実現するために実行することです。そのため、実行できるライフプランを立てなければいけません。

そこで、ライフプランが実行できない原因や実行するコツについてお伝えします。また、ライフプランを見直すときのタイミングたポイントについても解説します。

FPにライフプランを作成してもらっても、実行できるライフプランができるとは限りません。しかし、FPと一緒にライフプランを考えれば、実行できるライフプランを作ることができます。

これからライフプランを作成する人も、ライフプランの見直しを検討している人も、実行できるライフプランを立てていきましょう。

目次

ライフプランの実行ができない原因

ライフプランを振り返って、計画通りいかなかったと感じたことがある人は多いでしょう。

ライフプランが実行できない原因について理解しておけば、ライフプランが実行しやすくなります。

ライフプランが実行できない主な原因は次の2つです。

  • ざっくりとした数字でライフプランを立ててしまった
  • 高すぎる貯蓄目標を立ててしまった
  • 強いこだわりが邪魔をした

現状把握が十分にできていないライフプランは、ライフプランが実行できない原因の1つです。

現状の正確な貯蓄額や支出が把握できていないと、その後の改善策も意味のないものになってしまうからです。

FPがライフプランを作る場合、保険などの販売に関係のない数字はざっくりとしていることもあります。そのため、FPにライフプランを作ってもらうときは、源泉徴収票やローンの返済表、保険証券など「数字」のわかるものを準備することが大切です。

また、高すぎる貯蓄目標を立てたために、住宅ローンや教育費などに支障をきたしてしまう人が少なくありません。

なんとなく「毎月1万円くらいなら貯金できるだろう」と考えると、継続して貯金することが難しくなってしまうでしょう。

さらに、「借金をしてもマイホームを買いたい」といった強いこだわりが、ライフプラン実行の邪魔をすることもあります。

こだわりが強すぎると、視野が狭くなり、多角的に考えることが難しくなります。「世間の常識が自分の家計にも当てはまるのか」と考えられれば、家計の管理もしやすくなるでしょう。

ライフプランを実行するコツ

ライフプランは目標を実現するための計画ですので、実行できないと不安になってしまうと思います。ライフプランを実行するコツを知ることは、目標実現の近道です。

ここでは、次のライフプランを実行するコツ3つについて紹介します。

  • FPに正確な数字でライフプランを作ってもらう
  • 先取り貯金をする
  • 当初の計画を定期的に確認する

FPに正確な数字でライフプランを作ってもらう

FPにライフプランを作ってもらうなら、正確な数字をFPに伝えるようにしましょう。

例えば、源泉徴収票やローンの返済表、保険証券などのお金に関する書類を準備します。FPはそれらの書類を元に現状の問題点を確認し、アドバイスを踏まえたライフプラン表を作成します。

また、正確な数字から現状把握をすることで、把握できていなかった出費に気づけるというメリットもあります。

毎月の固定費以外の出費に気づけば、家計の見直しができるのでライフプランを実行しやすくなります。

先取り貯金をする

「毎月貯金をしよう」と決めても、気持ちだけで継続することは難しいです。貯金額の目標を達成するなら、先取り貯金をしましょう。

給与口座から自動的に貯金される自動積立を利用すれば、貯金額の残りの額で生活するクセがつきます。貯金なので、緊急のときに引き出しやすいことはメリットです。

積立を続けていくうちに自動的にお金が貯まっていき、「節約しなければいけない」というストレスも軽減されます。

積立貯金に慣れてから投資信託の積立などを始めれば、貯蓄より資産が増える可能性もあります。

当初の計画を定期的に確認する

ライフプランを作ったら定期的に計画を振り返るようにしましょう。ライフプランを作成するときにはいろいろなことを検討し、最適なものを作るはずです。

しかし、当初の想定と大きく変わってしまうこともあります。想定外のことが起こっても焦らず、そのときに最適のライフプランを検討することが重要です。

また、「車が好きだから毎年買い替えたい」「借金をしてもマイホームが欲しい」など、強いこだわりが計画実行の邪魔をしているかもしれません。

強いこだわりがあると気づいたら、いろいろな視点から検討し、計画を変更するようにしましょう。

ライフプランを見直すときのポイント

最適なライフプランを作成したとしても、計画通りにいくとは限りません。したがって、定期的にライフプランを見直す必要があります。

ライフプランを見直すときは以下の5つのタイミングがいい機会です。

  1. 結婚するとき
  2. 就職・転職するとき
  3. 子供が生まれるとき
  4. 住宅を購入するとき
  5. 退職するとき

結婚するときには、夫婦で貯蓄の計画を立てるなど、夫婦2人のライフプランを立てます。また、子供が生まれた場合も想定して教育費などを含めたライフプランを設定すると良いでしょう。

就職・転職の際は給料の増減が考えられます。そのため、貯蓄目標の変更などの見直しが必要です。

住宅購入は人生で大きなイベントです。住宅を購入する前に、FPにローンの返済計画や家計の見直しについて相談しましょう。

退職後は年金生活が始まるので、年金受給額を踏まえたライフプランの見直しが必要です。

このように、大きなライフイベントはその後の人生に大きく変化を加える可能性が非常に高いです。

当初のライフプランの想定と違うことが起きる前に、ライフプランの見直ししていきましょう。

FPと一緒に実行できるライフプランを作ることが大事

ライフプランの作成は自分ひとりですることが難しいため、FPに相談する人が多いです。

しかし、FPだけにライフプランの作成を任せてはいけません。あなたの人生のことを一番よく知っているのは、あなた自身だからです。

FPは相談者の年収や住宅ローン、教育費などを聞いて、ライフプランを作成します。できるだけ正確な数字を元にライフプランを作成しますが、「自分がどんな人生を送りたいか」は反映されていないことがあります。

そのため、自分や家族の悩みや夢、目標などをFPと共有することが大切です。

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