そもそもライフプランは本当に必要なのか。

近年、テレビやネットでライフプラン(人生設計)が取り上げられるようになり、広く認知されるようになりました。

しかし「ライフプランのような遠い将来の計画を作っても意味がない」と思われる方も多いようです。

実はライフプランを作る意味は、将来の計画をすること以外に、人生で起こりそうなことを想定し、お金の不安を解決するということです。

この記事では、ライフプランの必要性をおさらいしつつ、自分で考えることの重要性を解説します。また最後に、無料相談のFPと有料相談のFPの違いについても解説します。

目次

「ライフプランは必要ない」は本当か

一部には、「ライフプランを立てても意味がない」と考えている人もいるようです。

たしかに、人生何が起こるかわからないという意味では、ライフプランは必要ないのかもしれません。

 しかし、ライフプランは単に将来の計画を立てるだけでなく、現在、または今後抱えるであろうお金の不安を解決するためのものでもあります。

  • 「子供の希望する学校に行かせたいけどお金がない」
  • 「子供が産まれるまでにマイホームが欲しい」
  • 「ゆとりある老後生活にはいくら必要なんだろう」

誰しもがこのようなお金の不安を抱えています。こういった不安の解決策の一つがライフプランを作ることなのです。

お金の不安を解決する計画を立てることで、足りないお金や準備すべきものが可視化されるようになります。

計画に合わせて貯金や資産運用など行動することも出来れば、不安の解消だけでなく、あなたの目標や夢の実現に近づくことが出来る。

それがライフプランです。

ライフプランは自分で考えることが大事

先程、ライフプランはお金の不安を解決するために必要だということをお伝えしました。

つまり大前提、ライフプランは自分で考えなければいけません。

ライフプランを考えるということは、自分や家族の人生について考えるということと同義であることを忘れてはいけません。

そして、

  • 「どんな人生を送りたいか」
  • 「どんな夢や目標があるか」

を一番わかっているのは、自分自身です。

自分の理想の生活を送るために、まずは家計の状況把握(現状の収支や貯金額など)の確認から初めて見ましょう。

ライフプラン作成はFPに任せきりにしてはいけない

保険会社の営業マンや一部のFPの方の中には、「無料でライフプランシミュレーションミュレーションができます」と言って、収入や家族構成などからライフプラン表を作成しています。

「無料でシミュレーションしてくれるなら」と、FPに依頼した人もいるでしょう。

しかし、ライフプランの作成をFPに任せきりにしてはいけません。

大体のシミュレーション結果が「現状、これだけの資金が不足しています。資産運用で備えましょう。」といったものだからです。

あなたの人生でどれだけのお金が必要になるかは、「自分や家族がどんな人生を送りたいか」によって変わります。

そのため、収入や家族構成でシミュレーションした結果を過信してはいけないのです。

とはいえ、ライフプランを作ること自体は、理想の生活を実現するために必要なことです。日頃から家計簿をつけたり、金融の最低限の知識などを持っていると、ライフプラン表の作成がスムーズになるでしょう。

ライフプランの9割を自分で作り、疑問点をFPに相談するくらいにするのが理想です。また、ライフプランは定期的に見直すものですので、数字などをきっちり入れる必要はなく、ざっくりとしたもので構いません。

任せきりにしてはいけない理由

「自分や家族がそんな人生を送りたいか」が、ライフプランに反映されていないことがあるため

ライフプランは家族と考える

単身世帯の場合は、自分ひとりのライフプランを考えればいいですが、家族がいる方は家族と一緒にライフプランを考えましょう。

子供の将来のことは考えていても、夫婦の将来の生活については話し合っていない人が多いです。

夫婦で話し合いをすれば、どんな老後生活を送りたいのか意見の違いが出てくる可能性があります。だからこそ、できるだけ早く夫婦でよく話し合っておくことが大切なのです。

無料FP相談と有料FP相談の違いと特徴

最後に、無料FP相談と有料FP相談の違いや特徴について解説します。

いざライフプランの作成をFPに依頼しようとすると、無料相談と有料相談でどちらがいいのかと迷ってしまう人も多いようです。

結論ですが、無料相談と有料相談のどちらが良いということはありません。

自分に合った提案をしてくれる方を選ぶことが大切です。

無料FP相談

無料相談では、金融商品の販売を目的とし、相談者が契約をした後に保険会社から手数料を得ることを見込んでいます。

つまり相談者からお金をもらうのではなく、保険会社から販売手数料を得ているためFPの無料相談が可能なのです。

無料相談と聞くと、「金融商品を売りつけられるのでは」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

「お客様本意の営業」が原則とされており、違反するとペナルティが課せられるようになっているからです。

ライフプランの作成や金融商品に関する相談など、いろいろなことを無料で相談できるのが無料相談のメリットです。

営業や勧誘を断ることが苦手な方もいるかも知れませんが、相談の主導権をしっかり握り、賢くFPを有効活用する事ができれば無料相談で得られるリターンは非常に大きなものとなります。

無料FP相談が向いている人

  • 相談料を負担したくない
  • 保険の加入や見直しを考えている
  • 特定の銀行の金融商品が気になっている

有料FP相談

個人のFPやFP事務所など相談業務を専門とするところでは相談料がかかります。

相談料の相場は1時間あたり5,000円から10,000円くらいですが、FPによって相談料は異なります。また、ライフプラン作成や保険の見直しには別料金がかかる場合があります。

有料相談のメリットは、特定の分野の専門家に中立的なアドバイスをもらえることです。

FP事務所では、銀行や保険会社のように特定の金融商品を扱っていません。そのため、相談者は金融商品の提案をされるか気にせずに相談することができます。

一方で、相談したいことが決まっていない場合、相談料に見合ったアドバイスをもらえない可能性もあります。

有料FP相談が向いている人

  • 相談料を払っても特定の分野の専門家に相談したい
  • 相談したいことがはっきりしている
  • 金融商品にとらわれない幅広い提案がほしい
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